日本酒「百光」はまずい？美味しい？評判や口コミも解説

2025年8月7日

日本酒の世界において、近年注目を集めているブランドの一つに「百光（ひゃっこう）」があります。
とくにその上位ライン「百光 別誂（べつあつらえ）」は、一本あたり数万円という価格帯で販売されており、まさに“超高級”の名にふさわしい佇まいを持つ逸品です。

しかし、SNSやレビューサイトを覗くと、そんな百光に対して

といったネガティブな評価も散見されます。
一方で、

と絶賛する声もあり、真逆の意見が混在している状況です。

本記事では、百光がなぜ「まずい」と言われてしまうのか。
その理由を掘り下げるとともに、実際にはどういった層から高く評価されているのかについても丁寧に考察していきます。

「百光（ひゃっこう）」とは

出典：https://jp.sake100.com/

百光とは、山口県にある酒蔵「旭酒造株式会社」が手がける高級日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」の代表的な銘柄です。

同酒造といえば、世界的にも知られる日本酒「獺祭（だっさい）」で知られる酒蔵。
その獺祭を製造していた旭酒造の元社員・生駒龍史氏が独立し、世界に通用する日本酒を目指して立ち上げたのがSAKE HUNDREDであり、その中核にあるのが「百光」なのです。

「百光」の特徴

まさに「贈答用」「記念日用」として存在感を放つ一本であり、一般的な「晩酌酒」とは一線を画しています。

「まずい」と言われる主な理由

それではなぜ、このような高評価を得ている一方で、「まずい」と酷評されてしまうことがあるのでしょうか？
その主な理由を5つに分類して検証します。

味が「薄い」「水っぽい」と感じる人も

百光は雑味を極限まで取り除いた、非常にクリアで淡麗な酒質が特徴です。
しかし、日本酒本来の

などを求める人にとっては、これが逆に

と感じられる場合があります。

価格が高すぎて期待値が上がりすぎる

1本2万円、3万円という価格は、日本酒としては異例。
しかし、いくら高級とはいえ「味そのものが金額に見合っているか？」というと、疑問を呈する声が出てくるのも事実です。

などのコメントも。

食事との相性にクセがある

百光は「淡麗でクリアな味わい」がゆえに、和食や繊細な前菜との相性は良好とされています。
…が、こってり系や香りの強い料理と合わせると酒の個性が埋もれたり、逆に浮いてしまうという声も。

香りが強すぎると感じる人も

吟醸香を重視した設計となっている百光は、開栓時から華やかな香りを放ちます。
これは「ワイングラスで香りを楽しむ新しい日本酒文化」として評価される一方で、昔ながらの「ひとくちでじっくり味わう」スタイルの人には、「香りだけが先行している」という印象を与えてしまうことも。

日本酒に“感動”を求めすぎてしまう

など、すべてが“感動体験”を演出してくるだけに、飲み手側のハードルも上がってしまい、実際の味わいがその心理的期待に届かないと感じてしまうケースも。

実際には絶賛の声が圧倒的──肯定的レビューとその中身

一方で、百光を“人生最高の日本酒”と評価する声も決して少なくありません。
ここでは、そのような肯定的な評価がなぜ生まれるのかを深掘りします。

雑味ゼロの超絶クリアな味わい

「精米歩合18%」という驚異的な数値は、通常の日本酒（精米歩合60〜50%）と比べてはるかに米を磨いており、不要な脂質やタンパク質を徹底的に取り除いた状態。
このため、飲んだ瞬間の透明感、余韻のキレに感動する人が後を絶ちません。

というコメントも。

ワイングラスで楽しめる日本酒という新提案

百光は、従来の“徳利とお猪口”スタイルから脱却し、ワイングラスで香りを楽しむよう設計されています。
この新しいスタイルは、特に若い層や海外の愛好家に受け入れられやすいと評されています。

といったコメントも。

特別なシーンに最適な贈り物

など、贈答用としても非常に人気があり、結婚式や記念日、海外のVIP向けギフトとして高い評価を得ています。

・記憶に残る日本酒

食後酒やアペリティフとしての可能性

は、むしろアペリティフ（食前酒）やデザートと合わせる食後酒として高評価。

口コミ

百光、うんと、金の無駄だね

こんなの10分の1くらいの価格でこれくらい美味しい酒はたくさんある

よくこんな値段で自信持って出せたな？

美味しくないわけではないけど、27500円なんて笑っちゃう出せて3000円かな pic.twitter.com/2js2SgHI1Y

— マッハ (@slimy_milk77777) December 11, 2020

百光うまい！w pic.twitter.com/2WIQHhExUR

— 生駒龍史(Ryuji Ikoma) (@ryuji_ikoma) December 10, 2018

親が言うには、百光 別誂という日本酒がアホ高いけどマジでうまいらしい

— ちいかわ2 (@_LiSa0) February 15, 2023

頂き物の百光を開けるときが来ました！高価すぎて、、飲んでいいのかっ…日本酒の概念が！
あ、うまい…透き通る日本酒🍶体が温もる…

アリエルを再び！

今日は、松茸と天ぷら！
飲みますかー！！

昼は群馬で、安定のラーメン🍜でした… pic.twitter.com/Jpjqi249PO

— ひー (@1989_mi) September 7, 2021

やっと百光開けられた…どちゃくそうまい… pic.twitter.com/PRT7tNquEQ

— ホーリー (@0854896) September 8, 2018

「百光」は誰に向いていて、誰には向かないのか？

「まずい」「うまい」と意見が割れる理由の一つに、“飲む人の日本酒観”が大きく関係しています。

向いている人の特徴

向いていない人の特徴

百光は、いわば“味覚のコンセプト”そのものが従来の日本酒と違っており、評価軸も変わるため、賛否が出やすいのです。

百光の類似銘柄と比較される酒たち

「百光はまずい」と言う人の中には、他の高級日本酒と比較してそう判断する場合もあります。
よく比較対象に挙がる銘柄を見てみましょう。

それぞれ個性が異なるため、「百光がまずい」と感じた人も、他の淡麗系高級酒とは別軸で再評価する価値があるかもしれません。

まとめ

「百光はまずい」と感じる人がいるのは事実ですが、それは百光の完成度が低いのではなく、

などの要素が絡んでいることが多いと分かりました。
結論として

もし百光を飲む機会があるなら、“雑味のない酒とは何か”という視点を持って向き合ってみてください。
その繊細な一滴に、日本酒の新たな可能性が詰まっているかもしれません。