レディーボーデンはまずい？うまい？評価や口コミも解説

2025年8月6日

昭和世代にとって「レディーボーデン」は高級アイスの代名詞であり、ふわりとしたバニラとクリーミーなのど越しを思い出す人も多いでしょう。
ですが、

という声も。
これはただのノスタルジーではなく、製造元の変更、配合の見直し、ブランド価値の揺らぎなどの影響でしょうか？

しかし同時に

と評価する現役ファンも根強く存在します。
この評価の分かれは一体何に起因するのか？

本レビューでは、まずいと感じる人の視点とそれを超えて支持される理由を多角的に探り、味覚と記憶、価値観のズレを浮き彫りにしていきます。

レディーボーデンとは

出典：https://www.lotte.co.jp/

「レディーボーデン」は、1950年代に明治乳業とアメリカのボーデン社が共同開発した、日本における初期のプレミアムアイスクリームです。
当時は“金のスプーンが似合う味”として、わずかな家庭の憧れでした。

俳優によるCMや大容量パイントの容器など、見た目も豪華で高級感がありました。

しかし1990年代以降、製造元が明治乳業からロッテに移行し、原材料・配合が変更。
卵の使用中止、乳脂肪分の調整、空気含有量の増加などが行われました。

これにより

と感じる消費者が増えているようです。

「まずい」と言われる主な理由

ここでは、「まずい」と感じられてしまう主な理由を5つに分けて、より詳細に分析していきます。

かつての濃厚さや高級感がなくなったと感じる

多くのユーザーが「昔のレディーボーデンはもっと濃厚で高級感があった」と語ります。
実際、1970年代〜90年代にかけてのレディーボーデンは、アメリカ生まれのリッチなレシピをベースに、日本向けにも高脂肪・高乳固形分で作られており、まさに“高級アイス”という立ち位置でした。

ところが近年は

といった感想が目立ちます。
これは、製造工程や使用素材の一部変更、トランス脂肪酸などの健康配慮、コスト削減などの企業戦略の変化によって味わいに差が出ている可能性が高いです。

他ブランドの台頭による“相対的まずさ”

かつては「贅沢アイス」の代名詞だったレディーボーデンですが、現在ではハーゲンダッツ、MOW、牧場しぼり、明治エッセルなど、価格と品質のバランスが絶妙な競合商品が多数登場しています。
特にハーゲンダッツのように、高価格ながらも圧倒的な原材料の品質とフレーバー開発力を持つブランドと比較すると、レディーボーデンの味が“ぼんやりしている”と感じられるのは無理もありません。

これは、絶対的な「まずさ」ではなく、比較による評価の相対化と言えます。

甘さの方向性が時代とずれている

レディーボーデンの甘さは、昔ながらのアメリカンスタイルに近く、ミルクのコクより砂糖の甘さが前に出るタイプです。
かつてはこの甘さが「ご褒美感」を演出していましたが、近年は

のトレンドに変化しています。
このため、特に若い世代には「人工的」と感じられやすく、結果的に「まずい」との評価に繋がる傾向があるのです。

製造・販売体制の変化とブランドイメージの崩壊

かつてはアメリカのボーデン社が日本でライセンス販売していたレディーボーデンですが、現在はロッテが国内製造・販売を担当しています。
このライセンス移行時にレシピや原材料の調整がなされたことは、広く知られており、「味が変わった」と感じる根拠の一つです。

また、かつてはデパートや高級スーパーなどで販売されていたのが、現在ではディスカウントストアでも見かけるようになり、「高級感が薄れた」というイメージ変化も、ブランドへの期待値低下につながっています。

「思い出補正」が裏目に出るギャップ

消費者が「昔の味」として強く記憶している場合、現代版レディーボーデンを食べた際に感じる味覚と記憶のギャップが、期待を大きく裏切る結果となり、「こんなに味が落ちてたのか」とショックを受けることがあります。

しかし、これは実際に味が大幅に悪くなったというよりは、記憶の中で美化された味との落差によって、必要以上に「まずい」と感じてしまう現象です。

それでも「美味しい」「続けられる」と言われる理由と条件

多くのネガティブ意見がある一方で、現在もなお「レディーボーデンが美味しい」と感じ続けている人たちがいます。
彼らがその味を評価するのには、明確な理由と条件があります。

以下に、それぞれを深掘りして解説します。

濃厚さではなく“懐かしさ”で味わう情緒的価値

特に昭和世代にとって、レディーボーデンは

といった情緒と強く紐づいています。
セールスサイトやSNSでも

といった体験談が目立ちます。
口コミで「昔の記憶の味ではないけれど、それでも食べるとほっとする」という感想も多く、思い出補正による支持は今日も健在です。

この種の評価は、たとえ製品の味が変わっていても、“情緒的価値”によって評価が支えられているため、他ブランドには代替しづらい強みとなっています。

“ホーム感”と手軽さがもたらす日常的な満足度

レディーボーデンは、スーパーやコンビニなどで広く流通し、比較的多くの場所で同価格で購入できます。
他の高級アイスと比較して「日常的な特別感」を味わえるのが魅力です。

家庭で気軽に買えて、少し贅沢を感じられるこのバランスが継続支持される背景にあります。

また、種類が豊富で、ミニカップ・パイント・フレーバーなどバリエーションがあるため、用途や気分によって選びやすい点も支持の理由です。

ミニカップや限定フレーバーなど、ポジティブな「当たりメニュー」が存在

近年発売された

などの商品は、

と高評価を受けています。
特に「プレミアムミルク」は国内産原料・乳脂肪分重視で製造された限定版で、甘さ控えめながらコクがあり、昔の味を思い出すとの声もあります。

これらの限定商品が、ブランド全体の評価を維持する牽引力となっています。

コスパ感が評価される層による支持

昔に比べれば

は薄れているものの、価格と満足度のバランスが優れているという評価も多く聞かれます。
例えば

などの声があります。
特にコスパ重視で、家庭的な“ちょっと特別な日常”を楽しみたい層には、十分に支持され続けています。

ブランドへの「思い切りよく期待を切り替える柔軟な消費者態度」

「昔とは異なる味だが、それはそれで今のレディーボーデンと割り切って楽しむ」というスタンスの消費者も増えています。
このような人たちは

といった価値観を持っています。
このような柔軟な期待調整が、「美味しい」と感じられる大きな条件になっています。

口コミ

まずいと言う口コミ

レディーボーデンのバニラって死ぬほどまずい

— よっしー (@Tukimidango0422) March 31, 2018

安いからと言ってレディーボーデンを買って来たらまずい。昔は、「レディーボーデンはおいしい」なんて言ってたのに。ハーゲンダッツは罪作り。

— しぶちん⏳🌏🧭🔨 (@pmagshib) February 14, 2011

ちなみに今のレディーボーデンはまずい
レディーボーデンの皮を被ったフツーのアイスですね

— ケメコ (@kemekkocat) September 26, 2021

レディーボーデンのバニラ＆チョコレートバー、大きいけど甘すぎでまずい＞＜普通のアイスだけのやつに限るな。。

— miwanaga (@aquairutan321) February 1, 2014

あー、レディーボーデンって淡白というか味うっすいアイスのイメージあったけど、いまはロッテがつくってるからまずいのか

— この先生きのこ先生 (@yummy_fujikko) March 29, 2015

うまいと言う口コミ

夏頃に仕込んだレディーボーデンを利確
うまい😋 pic.twitter.com/bf8ORHek5I

— みとぴ🥜（MTR）＠春のシマエナガ (@MTR_1659) February 22, 2021

レディーボーデンやっぱうまいな。
この量がいい(←大人になったね) pic.twitter.com/1R55KA3ssv

— スイ (@7216akko_a) July 21, 2024

レディーボーデンほんまうまい pic.twitter.com/ZABBqqvx1z

— ( は･ᴗ･ )ゃ( ･ᴗ･ と)γ (@hayatoganma) October 22, 2019

10年ぶりくらいに食べたけどレディーボーデン うまい470mlイケそう。。。 pic.twitter.com/GSli9Dz2BE

— 彼女🍰戦争反対 (@kurusyuunaiok) January 28, 2023

レディーボーデンうまいわー🍨 pic.twitter.com/gOIpqGJUBz

— らぱ (@lapasion0311) November 6, 2018

アドバイス

まとめ

「レディーボーデンがまずい」とされるのは、製品そのものの品質だけではなく

といった複合要素が作用した結果です。
一方で、それらを越えて

と感じる人も多く、支持層は確かに存在します。
結論として、レディーボーデンは味覚の絶対評価ではなく、

とのバランスで評価が大きく変わる食品であり、評価が極端に分かれる興味深い事例です。