叶 匠寿庵はまずい？美味しい？評判や口コミも解説

2025年8月6日

叶匠寿庵は、滋賀県に本店を構える高級和菓子の名店。
看板商品「あも」をはじめとする餡や求肥を使った繊細な和菓子で知られ、多くの百貨店やギフトシーンでも重宝されています。

しかし一方で、ネットや口コミサイトには

という声も一部存在します。
この記事では、叶匠寿庵に対して否定的な声がなぜ生まれるのか、その背景を探りながら、公平な視点でこのブランドの実力を考察していきます。

叶 匠寿庵とは

出典：https://kanou.com/

「叶匠寿庵（かのう しょうじゅあん）」は、1958年（昭和33年）に滋賀県大津市で創業された和菓子専門店です。
創業者・芝田清次氏の「素材にまっすぐ、手間を惜しまない」という信念のもと、自然の恵みを活かした和菓子づくりを続けてきました。

特に有名なのが、代表銘菓「あも」。
北海道産小豆を丹念に炊き上げ、しっとりとした羽二重餅で包んだ逸品で、上品な甘みと舌触りの良さが多くの和菓子好きを虜にしています。

そのほかにも、季節を感じさせる上生菓子、焼き菓子、羊羹など、幅広い商品ラインナップを展開。
全国の百貨店や有名ホテル、さらには海外進出も果たしています。

また、叶匠寿庵は滋賀県大津市の「寿長生の郷（すないのさと）」という広大な施設を運営しており、自然と文化を融合させた“和のおもてなし空間”として高く評価されています。
和菓子の販売にとどまらず、茶室体験や四季の移ろいを楽しむイベントも開催し、まさに「和菓子文化の伝道師」としての役割を担っています。

「まずい」と言われることがある理由

上品な甘さが「物足りない」と感じる人も

叶匠寿庵の和菓子は、どちらかというと控えめな甘さと繊細な風味が特徴です。
普段から濃い味や砂糖たっぷりのお菓子に慣れている人にとっては、

と感じることがあります。

和菓子に馴染みのない若年層からは不満の声も

若い世代にとって、餡や求肥はなじみが薄く、

といったイメージを持つ人も少なくありません。
そのため、「まずい」と感じるというより、

といった反応が生まれることがあります。

値段に対する期待値が高すぎる

叶匠寿庵の商品は、1個300円を超えることも珍しくなく、ギフト用はさらに高価です。
そのため、「高いお金を払ったのに、思ったより普通だった」と感じる人もいます。

それでも叶匠寿庵が愛され続ける理由

否定的な声が一定数あるにもかかわらず、叶匠寿庵は今なお全国各地の百貨店で根強い人気を誇り、多くのリピーターに支持されています。

その理由は単なる「老舗ブランドだから」ではありません。
和菓子づくりにおける本質的な価値を追求し続ける姿勢と、現代のライフスタイルにも自然に馴染む「上質さ」があるからです。

ここでは、叶匠寿庵が今も愛され続けている5つの理由について、具体的に紹介します。

素材に一切の妥協がない

叶匠寿庵の和菓子づくりの根幹を支えているのは、徹底した素材へのこだわりです。

主力商品「あも」には、丹波大納言小豆を使用しており、独自の方法で炊き上げています。
小豆本来の風味と粒の立ち具合を生かした炊き方は、手間も時間もかかりますが、その分、食べたときの余韻が違います。

また、求肥には滋賀県産の「羽二重糯（はぶたえもち）」を使用。
これも柔らかくなめらかな食感を出すために手間をかけたもち米で、機械的に大量生産された餅菓子とは明らかに違う「本物感」があります。

素材の質に対する妥協のなさは、和菓子に敏感な人ほど強く感じる部分です。

季節感と日本文化の美意識が表現されている

叶匠寿庵の和菓子は、単なる「食べ物」としてではなく、季節の風景を映し出す文化的な表現として評価されています。

こうした自然の情景を菓子に落とし込むその繊細な技術と美的感覚は、日本の“わび・さび”の精神を体現しているとも言えるでしょう。

とくに上生菓子の意匠は、まるで工芸品のような美しさで、茶道の席や年中行事などにぴったり。

視覚で四季を感じ、味覚で心が落ち着く。
こうした体験を提供できるブランドは、今の時代そう多くはありません。

見た目にも季節の移ろいを感じられるからこそ、年齢層を問わず「贈りたくなる和菓子」として選ばれています。

茶道や公式な場にふさわしい“格”がある

叶匠寿庵は単なるスイーツブランドではなく、茶道や礼節の場にも通用する“格式”のある和菓子店としても評価されています。
お茶席で出される和菓子には「品格」が求められますが、叶匠寿庵の商品はその厳しい基準をクリアしているのです。

多くの流派の茶道家からも支持されており、正式な茶事や季節の茶会で「あも」や上生菓子が選ばれることもしばしば。
また、ビジネスシーンや冠婚葬祭の贈答用としても定評があり、「きちんと感」を求めるシーンで選ばれる安心感は他には代えがたい魅力です。

ギフト・贈答品としての信頼性が高い

贈り物は「自分が食べて満足したもの」を贈ることが多いですが、叶匠寿庵の和菓子は

の三拍子が揃っており、贈答用としての完成度が非常に高いのが特徴です。

どれを選んでも間違いがない安心感があります。
「義理ではなく、真心のこもった贈り物」として相手に好印象を与えるブランドとして、特に目上の人や取引先へのギフトに重宝されています。

近年では、百貨店のオンラインショップや自社通販でも購入可能になり、地方在住者や海外在住者にも贈れる利便性もプラスの要素です。

年齢と共に“良さが分かる”味わいである

叶匠寿庵の和菓子の最大の魅力は、**年齢や経験を重ねるごとに「良さが分かってくる味」**であることです。
若い頃にはわかりにくかった

が、年齢とともに味覚が成熟することでしっかりと感じられるようになります。

これはまさに、食べる人の成長とともに価値を深めていく、奥ゆかしい和菓子ならではの魅力です。
「若い頃はピンとこなかったけど、今は“あも”が一番落ち着くお菓子になった」という声は、ネット上にも多く見受けられます。

流行や刺激ではなく、長く付き合っていける信頼できる味として、特に中高年層からの支持が厚いのも納得できる理由です。

口コミ

叶匠寿庵も最近微妙な製品づくりしてんなぁ…。(´･ω･`)

— 僻地課長 (@bubu0404) December 4, 2019

はぁーっ、朝から忙しかった(´Д` )
やっとお茶タイムで一息。
叶匠寿庵さんの草の餅、春だねぇ〜、うまい！
そして最近お気に入りのベルギーのビスケット。これハマるわ。 pic.twitter.com/zbYjI8Qfr0

— 麒麟がきたウメコ (@yumeco88) March 23, 2015

叶匠寿庵、あも。中に求肥、外に粒あん。
カンブリア宮殿でやっていて気になってた。
とても美味しい٩(๑❛ᴗ❛๑)۶✨
求肥がとろっと小豆もうまい。 pic.twitter.com/DqIQWIO4EN

— りん (@rinzina23) August 3, 2017

滋賀県で琵琶湖の次に誇るべき至宝、叶匠寿庵、中でも3億人くらいに愛される代表的銘菓あもですが、なんと季節商品として、梅酒フレーバーが販売されております。店舗限定ですが販売店舗は割と多い。季節あもの中でも最高にうまい。めちゃくちゃうまい。写真写りは悪いがほんと美味しいのでおすすめ。 pic.twitter.com/3vOnq4ukwE

— sawa (@tombogame) July 13, 2023

西川餅、まさかの叶匠寿庵だった
激うまい pic.twitter.com/IhICqZHjsL

— はるき (@mmhrhrk) January 22, 2023

あも！叶匠寿庵！うまいー！うしし http://p.twipple.jp/YXR77

— ちだ (@chiiiiida) May 19, 2011

合う人・合わない人の特徴

まとめ

「まずい」と感じる人がいるのは事実だが、“味の方向性の違い”である
叶匠寿庵の和菓子は、

という特徴があり、万人受けする派手な味ではありません。そのため、

などには「物足りない」「まずい」と感じられることもあります。
しかし、それは決して品質が低いという意味ではなく、味覚のベクトルの違いと捉えるのが適切でしょう。