Amazonの毎日お得なタイムセールはコチラ【対象商品をチェック】

ニシンはまずい?パイや塩焼き・刺身もまずい?それともうまい?

ニシンアイキャッチ画像

日本の食卓や郷土料理、さらに海外の家庭料理にも登場する魚「ニシン」。
春先の数の子や、京都のにしんそばなどで知られる存在ですが、人によっては

・生臭い
・骨が多い
・料理によっては合わない

とネガティブな印象を持つことも少なくありません。
特に食べ慣れていない人にはクセが強く、「まずい」と感じる場面が目立つ魚です。

しかし一方で、下処理や調理法によっては驚くほど美味しく化ける魚でもあります。
ここではニシンがまずいと言われる理由と、逆にうまいと評価される魅力を掘り下げ、さらにおすすめの食べ方アレンジまで紹介します。

※本ページは一部プロモーションを含みます。掲載内容は予告なく変更される場合があります。

ニシンとは

ニシン画像

ニシンはニシン科に属する回遊性の青魚で、北太平洋から北大西洋に広く分布しています。
日本では北海道を中心に漁獲され、春の産卵期には「群来(くき)」と呼ばれる群れが押し寄せ、かつては北海道経済を支える資源でもありました。

特徴は小骨が多いこと、脂がのる時期とそうでない時期の差が大きいこと。
また、卵は「数の子」として珍重され、おせちや正月料理に欠かせない食材です。

海外ではスウェーデンやドイツなどで酢漬け(ニシンマリネ)やスモーク、イギリスではパイの具材にも利用されるなど、生活に根付いた魚でもあります。
日本国内では、干物や甘露煮、麹漬け、昆布巻き、そばの具材など、保存食と郷土料理の両面で長く親しまれてきました。

まずい理由

まずいイラスト

「ニシンパイ」は重たくて食べにくい

イギリスや北欧で食べられる「フィッシュパイ」にニシンが使われることがありますが、日本人にとってはかなりハードルが高い料理です。
パイ生地はバターやクリームで濃厚なのに、そこにニシン特有の魚臭さや脂が加わるため

・重すぎる
・油っぽくて最後まで食べられない

と感じる人が多いのです。
特に温かい状態だと魚の匂いが強く立ちのぼり、クリームソースと混ざって独特の風味に。

海外ではソウルフード的に受け入れられていますが、日本で食べ慣れた白身魚やサーモンを使ったパイと比較するとクセが際立ち、「ニシンのパイはまずい」と記憶されてしまうケースが目立ちます。

刺身では生臭さが強調される

ニシンは青魚の中でも特に鮮度落ちが早い魚。
水揚げから時間が経つと、脂質が酸化して鉄っぽい匂いを出しやすくなります。

そのため刺身で食べると

・血生臭い
・薬っぽい
・魚臭さが鼻に抜ける

と不快感を抱きやすいのです。

北海道など産地で、朝獲れをすぐ調理するなら美味しく食べられることもありますが、スーパーなどで手に入るものは輸送時間が長いため鮮度が落ちやすい。
結果として「やっぱりニシンの刺身はまずい」という体験談が広まりやすくなっています。

さらに、皮目の脂が舌に重たく感じられることもあり、あっさりした白身やマグロに慣れている人には特に受け入れにくいポイントです。

塩焼きにすると骨と臭みが際立つ

シンプルな塩焼きは魚の味をダイレクトに楽しむ調理法ですが、ニシンは小骨の多さと脂のにおいが一気に表面化してしまいます。
焼き上がりを見ても脂がじゅうじゅうと落ち、煙に特有の魚臭さが混じって部屋中に広がることも。

食べてみると

・骨が喉に刺さった
・口の中に小骨が残って不快

といった体験をしやすく、子どもや高齢者には特に食べづらい印象を与えます。
さらに冷めると脂のにおいが増幅され、「焼き魚なのに生臭い」という矛盾した感想につながりやすいのです。

秋刀魚や鯖のように“焼いて香ばしい魚”を期待すると、ギャップが大きく「ニシンの塩焼きはまずい」と言われてしまいます。

調理の難易度が高く、失敗しやすい

ニシンは下処理の丁寧さが味を大きく左右します。
血合いをしっかり取らなかったり、内臓を残したままだとすぐに臭みが出て、料理全体が台無しになってしまいます。

さらに骨が細かく多いため、処理をしても食べにくさが残り「調理に手間がかかるのに、美味しく仕上がらない」と感じる人も少なくありません。
鮮度が落ちるのも早いため、家庭で気軽に扱うにはハードルが高く、スーパーで買って試して「面倒なわりに味はイマイチ=まずい」というネガティブな評価につながるのです。

好みによってはクセが強すぎる

旬の時期は脂がのって美味しいのですが、その脂こそがクセに感じられる場合があります。
噛んだときに広がる独特の風味を「コクがある」と楽しむ人もいれば、

・魚臭い
・舌に残る

と嫌がる人も。
脂の質や皮目の香りが人によって大きく好みを分けるため、同じ料理を食べても評価が正反対になりやすい魚です。

特に青魚特有のにおいに敏感な人には強烈に「まずい」と感じられてしまいます。

保存状態で味が劣化しやすい

ニシンは干物や冷凍で流通することも多いですが、保存状態が少し悪いだけで脂が酸化して

・古い油の味
・冷凍臭

が出やすい魚です。

塩漬けや干物は時間が経つほど硬くなり、食感がパサパサになるうえに臭みも倍増。
「保存食にしても結局まずい」と思われてしまうケースもあります。

逆に鮮度がよいと評価が一変するだけに、保存による味の落差が大きいのがニシンの難しさであり、“まずい”評価がつきまとう原因です。

うまい理由

うまいご飯イラスト

ニシンパイは郷土色があって意外にうまい

「ニシンのパイ」と聞くと重たそうなイメージですが、イギリスや北欧では伝統料理として親しまれています。
ポテトやクリームと合わせて焼き上げることで、ニシンのクセがまろやかになり、バターの香ばしさと一体化して意外に食べやすい仕上がりになります。

特に脂がのった旬のニシンを使うとコクが出て、家庭料理らしい温かみのある“ごちそう感”に。
慣れない日本人には抵抗があるものの、食べてみると「これはこれで美味しい」と感じる人も少なくありません。

世界で愛される理由は、味わいだけでなく「地域の文化に根ざした食べ方」であることにあります。

刺身は鮮度次第で絶品になる

鮮度の良いニシンは、刺身で食べると脂の甘みが際立ちます。
漁獲地でその日のうちに調理されたニシンは、青魚らしい鉄っぽさよりも

・とろけるような舌触り
・フレッシュな甘さ

が勝り、他の刺身では得られない個性を楽しめます。
特に北海道などの産地では、地元の居酒屋や家庭で「ニシン刺し」が供され、旬の旨みを堪能できます。

鮮度管理が難しいため都会では珍しいですが、現地で食べた人の多くが「こんなに美味しいとは思わなかった」と驚くほどです。

つまり刺身での評価は“鮮度命”。
うまいと感じる体験をするには、タイミングと場所が重要なのです。

塩焼きで味わう香ばしさと脂の旨み

ニシンを塩焼きにすると、皮目が香ばしく焼き上がり、脂の甘みが凝縮されます。
小骨は多いものの、焼きたてを熱々で食べると

・脂の滴り
・香ばしい皮のパリッと感

のコントラストが絶妙。
塩加減もシンプルで、魚本来の旨みをダイレクトに味わえる調理法です。

骨までしっかり処理されている干物や下処理済みのものなら食べやすく、ご飯のお供や酒の肴にぴったり。
「ニシンの塩焼きが一番好き」という人も少なくなく、調理の基本形でありながら“うまさ”を実感しやすい食べ方です。

郷土料理で活きる“にしん文化”

京都の「にしんそば」や北海道の「にしん漬け」は、長い歴史の中で洗練された食べ方。
そばつゆに甘辛く炊いたニシンが溶け込むにしんそばは、魚の旨みが麺と絡み合い、独自の深い味わいを作ります。

にしん漬けは野菜と麹と一緒に発酵させることで、酸味と旨みが調和し、臭みが消えて爽やかな味わいに。
これらの郷土料理は“まずい派”でも食べやすいと感じることが多く、文化と食の知恵がニシンを美味しく昇華させています。

加工品や保存食で旨みが増す

ニシンは加工されることで格段に美味しさが増します。
干物にすれば水分が飛び、旨みが凝縮。甘露煮にすれば骨まで柔らかくなり、甘辛い味付けでご飯や酒との相性抜群。

昆布巻きは正月の定番で、昆布の旨みと魚の甘露煮が合わさると「贅沢なハーモニー」として喜ばれます。
発酵させた飯寿司は東北地方で伝統的に親しまれ、独特の酸味と魚の旨みが合わさってクセになる味に。

保存性と美味しさを兼ね備えた加工品は、ニシンが“うまい魚”とされる理由の大きな一つです。

栄養価の高さも“うまさ”の一部

DHA・EPAといった不飽和脂肪酸を豊富に含み、動脈硬化予防や脳の働きをサポートする効果が期待されます。
数の子はタンパク質豊富で低脂質、健康食材としても評価が高い。

栄養面を意識して食べると「体に良いものを摂っている」という満足感がプラスされ、心理的にも“美味しい”と感じやすくなります。
味覚的な美味しさと栄養的な価値がセットになることで、ニシンはより魅力的な存在になります。

口コミ

口コミイラスト

まずい・低評価な口コミ

うまい・高評価な口コミ

おすすめの食べ方アレンジ

提案イラスト

煮付けで骨まで柔らかく

甘辛く煮込むことで小骨までホロホロになり、ご飯に合う一品に。
醤油・みりん・砂糖の和風だれが定番。

酢漬けでさっぱり

洋風のマリネや和風の南蛮漬けにすると臭みが抑えられ、爽やかな酸味で食べやすくなります。

ニシンそばで郷土の味を楽しむ

甘露煮にしたニシンを温かいそばにのせる京都の名物。
出汁の旨みと甘辛いニシンが絶妙に調和します。

スモークや炙りで香ばしく

軽く燻製したり炙ると香ばしさが増し、脂のクセが旨みに変わります。
お酒のつまみにも最適です。

まとめ

ニシンが“まずい”と言われる理由には、刺身での生臭さ、塩焼きでの骨と臭み、パイ料理での重さといった調理法との相性が大きく関係しています。
また、鮮度や保存状態、食べ慣れによる好みの違いも評価を左右します。

一方で、旬の脂の旨さや郷土料理の完成度、加工法の工夫によって「うまい」と感動する人も多い魚です。

大切なのは調理法と食べるシーン。
自分に合った食べ方を選べば、ニシンは「まずい魚」から「滋味深くて美味しい魚」に変わります。

海鮮

Posted by mazui