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台湾米はまずい?うまい?評判や口コミも解説

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台湾といえば、魯肉飯(ルーローハン)や牛肉麺、小籠包など豊かな食文化で知られる美食の国です。
しかしその一方で、現地で食べる白ごはん──いわゆる「台湾米」に対して、「まずい」「日本の米と比べて劣る」といった意見がネット上に少なからず存在しています。

旅行者や現地駐在員による口コミには、

・パサパサして美味しくない
・水っぽくて食感が微妙
・おかずは最高だがごはんが台無し

といった、否定的な感想も散見され、「台湾米 まずい」という検索ワードが生まれるに至っています。
本記事では、台湾米が「まずい」と言われる背景にある要因、実際の品種特性、そして逆に「うまい」とする声や再評価の動きまで含めて、多角的に分析していきます。

台湾米とは──歴史と品種、栽培環境の基本情報

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台湾米とは、台湾で栽培・消費されるうるち米やもち米の総称で、主に台南、高雄、嘉義など中南部で多く生産されています。
気候は亜熱帯~熱帯に近く、稲作に適した環境であるものの、日本のコシヒカリ系とは違う味や食感を持つ米が主流です。

主な台湾の米品種

品種名 特徴
台南11号 台湾でもっともポピュラーな品種。ややさっぱり。
高雄145号 炊きあがりが柔らかく、比較的粘りがある。
台中194号 粘りと甘みがやや強く、日本米に近い風味。
九号米(もち米) 炊き込みご飯やちまきに使われる。

生産の背景

・年間2回の収穫(早期作と晩期作)
・主な生産地:嘉義・台南・花蓮・彰化
・台風や高温多湿によるリスク管理が重要
・品質のバラつきが年ごとに起こることも

「まずい」と言われる主な理由

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ここでは、「台湾米はまずい」と評価される具体的な理由を、実際の口コミや現地の食事体験をもとに整理していきます。

パサパサしていて粘りがない

最も多く指摘されるのは「パサつく」という食感の問題です。
日本人が慣れ親しんだ「コシヒカリ系」の米は、粘りと甘みが強くもちもちとした食感があります。

一方、台湾米の多くは粘りが少なく、炊いてもふんわりしすぎてしまい、パサついたように感じられます。

炊飯技術にばらつきがある

現地の食堂や屋台では、必ずしも日本のような高性能炊飯器が使われているとは限りません。
安価で大量に炊く必要があるため、火加減や保温状態にばらつきがあり、米のポテンシャルを活かしきれていないことも多いのです。

炊き水の違い(硬水傾向)

台湾の水道水は地域によってはやや硬水傾向があり、炊飯に使うと日本米のようなもっちりとした仕上がりにならない場合があります。
また、塩素臭が米に影響を与えるという意見も。

あくまで“おかずの脇役”という考え方

台湾では主役はあくまで「おかず」や「スープ」であり、白米は添え物的存在。
日本のように「ご飯自体を味わう」という文化ではないため、米に求められる品質基準が異なります。

輸出向けでないため品質管理が緩いケースも

台湾米は基本的に国内消費用であり、日本米のように輸出前提で開発されたブランド米とは違い、バイヤー目線での品質やブランディングが弱い傾向があります。

それでも「台湾米はうまい」と評価する声

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「まずい」との意見が目立つ一方で、

・台湾米が美味しかった
・日本の米とは違う良さがある

と語る人もいます。
ここでは肯定的な評価や使い方、工夫された調理例などを見てみましょう。

「あっさり系の炊き上がり」が料理に合う

台湾米の特徴として、「粘りが少なく、軽やかであっさりとした口当たり」が挙げられます。こ
の点は、濃い味付けが多い台湾料理にとってむしろ相性がよく、ごはん自体が主張しすぎず料理の邪魔をしない点で好評価を得ています。

特に

・魯肉飯(ルーローハン)
・滷味(ルーウェイ:醤油煮込み)
・三杯鶏(サンベイジー)

のような濃厚系の煮込み料理では、台湾米のような“控えめなごはん”の方がバランスが取れる、という声が多く見られます。
このように、「米を主役にするか、料理の引き立て役とするか」で評価が分かれるのは当然であり、台湾米は後者の需要に応える“名脇役”と言えるでしょう。

「おかゆ用途」での高い評価──煮崩れしやすい米質が強みになる

台湾ではお粥文化が深く根づいており、

・朝食
・病人食
・軽食

としてさまざまなバリエーションが存在します。
とくに「鹹粥(シェンジョウ)」や「皮蛋瘦肉粥(ピータン豚肉粥)」などは人気定番料理です。

台湾米の「煮崩れやすさ」は、炊飯ではデメリットに映ることもありますが、お粥のように水分を多く含ませる調理法ではむしろ強い武器になります。
粒感を残しつつ、なめらかにとろけるような仕上がりが得られるため、「粘りすぎず、口当たりがよい」と評されます。

これは、炊飯用では目立たなかった台湾米の“隠れた魅力”を示していると言えるでしょう。

高品質品種の登場と農家の努力

台湾ではここ数十年で米の品種改良が進み、コシヒカリに近い

・粘り
・甘み
・香り

を持つ

・台中194号
・高雄147号
・池上米

などの高品質品種が登場しています。
特に「池上米(チーシャンミー)」は、花蓮や台東の山間部で栽培されており、

・昼夜の寒暖差
・清らかな水源
・無農薬栽培

などが重なり、風味豊かなプレミアム米として知られています。
また、農民自身が直接ブランディングに取り組み、オーガニックや減農薬などをうたった商品展開も進めており、百貨店やネット通販でも見かけるようになってきました。

これはまさに、日本で「魚沼産コシヒカリ」や「ゆめぴりか」がブランド化された流れと近く、台湾米の“進化”を感じさせる動きです。

炊飯器の進化とともに美味しくなる台湾米

これまでの「台湾米=まずい」という印象の多くは、炊飯方法に起因する場合が少なくありません。
現地ではガス炊きや業務用炊飯器で大量に炊くため、保温による乾燥や水加減の誤差が味に直結してしまいます。

しかし最近では、台湾でも日本製の高性能炊飯器が普及しつつあり、それにより家庭での炊飯品質が劇的に向上。
Zojirushi、Panasonic、TIGERなどの台湾現地モデルは非常に人気があります。

つまり、“台湾米のポテンシャル”が正しく引き出されていないケースが多く、それが「まずい」という誤解を生んでいる側面もあるのです。

「台湾米にしかない価値」がある

最後に、台湾米を高く評価する人々の共通点として、「日本米とは違うけど、それでいい」という“差異を楽しむ視点”を持っていることが挙げられます。

・日本米が「主役」であれば、台湾米は「支え役」
・日本米が「重厚な味」であれば、台湾米は「軽やかな引き立て役」
・日本米が「粘り重視」であれば、台湾米は「さらりとした清涼感」

特に夏場や、食欲が落ちがちなときなど、台湾米の「さらっと食べられる感じ」がむしろ魅力だと語る声も少なくありません。

口コミ

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まずいと言う口コミ

うまいと言う口コミ

旅行者と現地民の評価のギャップ──なぜズレが起こるのか

疑問イラスト

「台湾米 まずい」と感じる多くは、旅行者や日本人駐在員によるものです。
この章では、その“食文化ギャップ”を解説します。

比較基準が「日本の炊きたてご飯」

毎日コシヒカリやあきたこまちを食べている人が台湾の食堂で白米を食べれば、当然落差を感じる
日本は“米を味わう”国。台湾は“おかずを味わう”国

価格と期待値のミスマッチ

台湾では、弁当1つ60元(約300円)ほど。
コストが抑えられている分、米に割く品質コストも下がる。

日本でも地方によっては「米がまずい」と言われることもある

たとえば、北海道の米が以前「まずい」と言われていた時代があったように、気候・品種改良の努力により、時間をかけて評価は変わっていくものである。

まとめ

「台湾米 まずい」という評価は、

・比較対象
・炊き方
・食文化の違い
・期待値

など、複数の要因が重なって生じた“誤解”であることも多いです。
確かに、日本のブランド米とそのまま比較すれば、粘りや甘みに欠けると感じることはあるでしょう。

しかしその一方で、

・おかゆに最適
・軽くて胃に優しい
・おかずとの相性がよい
・特定の品種は高品質である

といった明確な長所もあります。

大切なのは、台湾米を“日本の米と同じ基準”で評価しないこと。
用途や背景、調理法を知ることで、その魅力がぐっと引き立ちます。

旅行で出会う米に「まずい」と言い切ってしまう前に、一度その土地の食文化に寄り添ってみると、新しい発見があるかもしれません。

米類

Posted by mazui